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市朗怪全集 十三

By: 中山 市朗
Narrated by: 中山 市朗
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Publisher's summary

市朗怪全集とは
実話系怪談のパイオニア、『新耳袋』シリーズの著者の一人が、語りで送る怪談全集! 1990年代に巻き起こったJホラー・ブームを牽引した実話怪談界の大御所が、満を持して登場する!!
全てが実話。この現代に現れた闇と異界の世界を聴け!!

内容紹介
おばあちゃんの浴衣(9分)
Dさんが小学生の頃のこと。夜中に恐ろしい老婆の幽霊を見た。
朝になって洗濯物を取り込んでいる母にその話をすると、その洗濯物の中に見覚えのある柄の着物があった。思わず「おばあちゃんの着物だ」と言うと母の手が止まり、「何があったの」と聞いて来た。その着物とは…?

夕鶴(17分)
漫画家のMさんは高校時代、広島県のある女子高の演劇部に所属していた。入部すると伝統行事として木下順二の「夕鶴」を公演するのだが、同じく伝統として起こる怪異の数々もあった。
Mさんが先輩や後輩たちと遭遇した、怪異の数々を紹介する。

舞ちゃんの声(18分)
この話を取材した際、こう言われた。「この話は書いてもいいですが慎重に扱ってください。でないと、舞が怒るかもしれません」。

白装束(9分)
ある男性が、終電で最寄り駅に着き、タクシーに乗ろうとした。すると前に立っていた和服姿の女性がタクシーに乗り「相乗りしませんか」と誘って来た。
美しい女性だったのでついつい相乗りしたが、下りる際に奇妙なものを手渡された。
拒否も出来ずに受け取ったそれは…。

コバヤシさん(11分)
一人暮らしのHさんというOL。わけあって固定電話を置いていたが、ある時から奇妙な留守電が入るようになった。コバヤシさんへのメッセージ。
Hさんはコバヤシではない。間違い電話だと思っていたが、どうやら違う。そこから次々と不可思議なメッセージが飛び込むようになる。

赤い車(23分)
ある僧侶の元へ、中学校の恩師が久々に訪ねて来た。「友達の為の供養をしてくれ」という。「その友達とは誰で、何があったのですか」と聞くと、とんでもない話が飛び出した。
友人は京都のある峠をドライブ中に、突然亡くなったという。そして京都府警が調査したところ、信じられない、怪異としか思えないことが起こっていた。

サヤマさんが来る(15分)
仲良し三人組の女子大生。ひとりだけ彼氏が出来ない子にサヤマさんという年上の彼氏が出来た。喜びもつかの間、サヤマさんが交通事故死する。
三人は葬儀にも出たのだが、彼女はその後もサヤマさんと会っているという。しかも奇妙なことが三人の身に起きるようになり…。
©2021 Ichiro Nakayama
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