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神様、私をもっと生きさせて!

By: 神田 麻希子
Narrated by: 中村 萌
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Publisher's summary

まずはじめに、人生においては、本当に思いもよらないことがおこるということ。そしてそれが非情であることを言わねばなりません。まさに娘・麻希子におきた事実は、最悪のものでした。17歳から21歳の希望に満ちた楽しい時期は、痛く、くやしく、情けなく、、みじめで、悲しく、寂しい思いに取って代わられたのです。

母親以外に闘病の日々の心の内を聞いてもらえる相手もなく、ドラマによくある「彼氏」の存在や、年頃の乙女が想いをよせる甘く切ないストーリーなどとはまったくかけ離れた現実。さらに追い打ちをかけるように迫りくる「死」の恐怖。そんなかでも頑張って、頑張って、決してあきらめようとしなかった日々。しかし、麻希子の体内に巣食うがん細胞は強く、たたいてもたたいても起き上がって彼女を苦しめました。

麻希子の精神力に肉体が負けようというとき、彼女はこう書いています。「神様こんなに頑張っても神は私を見放すのですか? 私を救ってはくれないのですか…」

麻希子の死後、彼女が毎日書き続けていた日記帳を開いて、その激しい感情の吐露に触れたとき、涙が止まりませんでした。どんなにか苦しく、孤独だったことでしょう。

この本は、病魔と闘い続けた彼女の、発病から死を受け入れるまでの4年間にわたる心の叫びを抜粋しまとめたものです。日記のあとの注釈は私が当時を思い出してつけました。麻希子の日記をこのような形で出版するべきかどうか、ずいぶん迷い悩みましたが、麻希子が通っていた東京家政学院筑波大学(現筑波学院大学)の石田収教授の温かい励ましとご協力により、実現することとなりました。

ご一読いただき、何かを感じとっていただければ幸いです。

(神田麻希子の母・神田さき子)
Pan Rolling, Inc.
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