• まえがき
    Aug 21 2022

    まえがき

    本書「コンサイスバイブル 福音」は、すべて聖書から抜粋したもので、聖書のことばそのものです。おもに、まだ聖書を読んだことのない方のために、あるいは、キリストへの信仰の要点を知りたい方のために読み易くまとめたものです。 聖書全体は、イエス・キリストと、神の新しい御国の奥義を中心としています。それを悟り、理解するために、子どものように素直な心で読んでください。隠された宝を探し求めるような気持ちで神のことばを読めば、「あなたは、だれにも教えられる必要はない。」と書いてある聖書のことばが、必ずあなたの上に実現するでしょう。 なお、本書を読み終えたあと、ぜひ聖書そのものを、お読みください。 聖書は救われるための知恵を、私たちに与える書物である。そのすべては神の霊感によって書かれ、私たちに、真理を教え、また悪を示し、私たちを正し、義の道に導くために役立つ。 テモテへの手紙 第二 3章15節-16節


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  • 聖書について
    Aug 21 2022

    聖書について

    聖書は、旧約聖書と新約聖書から成り立っています。旧約、新約の「約」は「契約」の「約」で、神が人間を救ってくださるという約束を意味しています。 神の救いの契約とは、イエス・キリストの十字架上の死による救い、また、その救いによる天の御国の相続、という約束です。キリスト信者は、約二千年前に生まれた神の子イエス・キリストが、罪深い人間が受けねばならない刑罰を身代りに受け、十字架上で死なれたことによって、人類の罪が永遠に取り除かれたと信じます。つまり、私たち人間の罪が赦され、神から永遠のいのちを与えられるという神の契約の福音を信じているのです。この契約の福音が聖書全体の中心です。そして、キリスト以前に書かれた「契約の書」が「旧約聖書」、キリスト以後に書かれたものが「新約聖書」と呼ばれています。 旧約聖書は、ユダヤ民族を中心に、紀元前1500年代~前400年代の間にまたがり、数多くの人々によって書かれ、歴史の書、律法の書、預言の書、詩や歌など、合わせて三十九の書によって成り立っています。その中で、キリストと神の新しい御国が、繰り返して預言という形で語られているのです。 それに対して、新約聖書は、これらのキリストについての預言がいかに成就したかを、事実をもって説明し、その救いについて教えています。その内容は紀元30年代~90年代までの間に、おもにイエスの弟子たちによって書かれ、キリストの生涯を記した四つの福音書からはじまり、二十一通の手紙など、合計二十七の書から成っています。 なお、ユダヤ人は旧約聖書のみを「律法」とか「預言」と称し、「神のことば」、「聖書」と見なしてきましたが、キリスト信者は、旧約聖書、新約聖書すべてを「神のことば」と信じています。 聖書のことばは、どれも、自分勝手に解釈してはならない。 ペテロの手紙 第二 1章20節

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  • 第一章 天地万物の創造
    Aug 21 2022

    第一章 天地万物の創造

    聖書は、驚くほど複雑精巧に造られ、驚くべき生命をもつこの世界がどのように始まったのか、人間がどのように創造され、人類がなぜ自分たちの創造主である方に反逆し、無視したのか、そして神に対する人間の罪のために下された恐るべき死の呪いについて教えています。私たちが生まれたその日から死ぬべきものと定められているのは、神に対する私たちの罪のためであると聖書は教えます。私たちには希望も、変わることなくいつまでも続く本当の喜びも平安もありません。私たちの前途にはただ死が待ち受けているだけです。富める人も貧しい人も、強い人も弱い人も、自由な人も奴隷とされた人も、健やかな人も病める人も、やがて私たちは必ず死んでいくのです。やがて私たちは自らの創造主である方の前に立ち、なぜ創造主である方が定めた義の律法を無視したのかについて弁明しなければなりません。私たち人間が定めた法律によって私たちが裁くのではなく、神がご自身が定められた律法によって神が私たちをさばかれるのです。 世界のどんな宗教も、どんな哲学や思想も、またどんな人間も、どうしたらこの恐ろしい死の呪いから救われるかを教えてはくれません。それを教えてくれる唯一の書、それが聖書です。

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  • 第二章 すべてを滅ぼす
    Aug 21 2022

    第二章 すべてを滅ぼす

    人間の罪と暴力に満ちた世界を見るに耐えられなくなられた神は、息あるものをすべて滅ぼそうと決意されました。今日でも、神が地に下された恐ろしい裁きによって滅ぼされた動物の化石や痕跡が、高い山々の頂から深い峡谷の底に至るまで世界中の岩の中に残っています。 来たるべき裁きは火による滅びになると神は約束しておられます。新約聖書のペテロの手紙 第二 3章10節には、次のように記されています。「主の日は盗人のように襲って来ます。その日、天は大きな響きをたてて消え失せ、天体は燃えて崩れ、地とそこで造り出されたものは溶け去ってしまいます。」

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  • 第三章 新しい約束
    Aug 21 2022

    第三章 新しい約束

    洪水の後、長生きしたノアは死に、その後も地上には再び多くの人間が生まれ育ち、増えていきました。しかし、人間はまたもや堕落し、いろいろな宗教や偶像をつくり出しました。洪水の数百年後、地上はすでに罪に満ちた、暗黒の世界になっていました。 そこで神は、罪深い人間を罰すると預言者をとおして警告されました。人々に、悔い改めるよう神の声を伝えた預言者たちは、憎まれ、迫害され、殺されたことも少なくはありませんでした。しかし、人間を愛しておられる神は、あらゆる時代に預言者を世界に送り続けられたのです。

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  • 第四章 メシアの前ぶれ
    Aug 21 2022

    第四章 メシアの前ぶれ

    神が預言者たちをとおして私たちに約束されたことは、やがて神の支配する正義の王国が打ち立てられる日が来る、また、人が悪から清められ、救われるときも来る、ということです。 さらに、ひとりの方がこの世に遣わされ、はじめは救い主、後にはさばき主、また王として来られる、ということを預言者たちは伝えたのです。彼らは、このやがて来る救い主、またさばき主、王でもあられる方をメシアと呼びました。そして、イエス・キリストの誕生のはるか以前から、この方について預言をしていたのです。

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  • 第五章 救い主、イエス
    Aug 21 2022

    第五章 救い主、イエス

    聖書が伝える驚くべきメッセージとは、宇宙の創造主が、私たちを愛し、私たちが犯した罪の恐ろしい結果から私たちを救おうとされて、私たちと同じような人間となられたというメッセージです。ご自身は栄光の王、力ある創造主、聖なる神である方が、この悲惨に満ちた悪しき世に来られ、人類の代表として私たちに代わって私たちの罪を負い、私たちの身代わりとなって死ぬことによって世の罪を取り除くために来られたのです。手には人間たちによって釘が打ち込まれ、その顔は血と唾にまみれました。この方は、人類の罪に対する神の正しいさばきをその身に負ってくださったのです。

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  • 第六章 力ある教え、奇跡
    Aug 21 2022

    第六章 力ある教え、奇跡

    今日でもなお、イエスのことばは人々の心を刺し貫きます。なぜなら、そのことばは正しく、謙虚で清いからです。しかしイエスは、ただ美しいことばを語ったのではありません。イエスは、ご自分の弟子たちに、「私の教えに従いなさい」とは言われませんでした。イエスは、「私に従いなさい!」と言われたのです。同じように、イエスを信じる人々は、金銭やものに対する貪欲さや人からの誉れではなく、また他の人々を権力や権威をもって支配しようとする思いではなく、義と愛と清さの模範を自らの生活の中で示さなければなりません。イエスは私たちの模範です。

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