推しタカボイスドラマ「空と海の彼方に〜ちいさなちいさな海辺のまちのエモエモ物語」

By: Ks(ケイ)、湯浅一敏、空と海の彼方に
  • Summary

  • 推しタカ(推し活!TAKAHAMA)が2024年4月からスタートしたボイスドラマです。愛知県高浜市を舞台にちょっとだけエモいボイスドラマです。毎月新作を公開していきます!(CV:桑木栄美里/山崎るい)
    Ks(ケイ)、湯浅一敏、空と海の彼方に
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Episodes
  • ひいなの目覚め〜30年前のこども雛行列が紡ぐ不思議な友情
    Mar 1 2025
    『ひいなの目覚め』は、高浜市の伝統行事「こども雛行列」をきっかけに、二人の女性が過去と向き合いながら、新たな一歩を踏み出す物語です。主人公のルイは、名古屋の大手デパートで働くバリキャリ女子。彼女の部下・エミリは、雛祭りの企画を通じて「おひなさま」に込められた本当の意味を伝えようとします。偶然にも、二人のルーツは同じ高浜市。過去の記憶が呼び覚まされるなか、彼女たちは何を見つけるのでしょうか?幼いころの記憶、大切な人への想い、そして“おひなさま”に込められた願い――。心の奥に眠っていた想いが、ゆっくりと目を覚ましていきます。本作は、Podcast番組「Hit’s Me Up!」の公式サイトをはじめ、Spotify、Amazon、Appleなどの各種Podcastプラットフォームでも配信中!■設定(ペルソナ)とプロット・ルイ(34歳)CV:山崎るい=名古屋市内の大手デパートで企画広報部長をつとめる。ストイックで仕事熱心な彼女のことを部下たちは影で”鉄の女”と呼んでいる。高浜市出身だが忙しくて年末年始も帰省できていない・エミリ(28歳)CV:桑木栄美里=ルイと同じデパートで働くルイの部下。大学時代にマーケティングを学び企画広報部の中心。本当は大学を卒業するとき絵画を学び直して美大へ進みたかった。周りには隠しているが実は高浜市出身(就学と同時に親の転勤で引っ越していった)・・・※ルイの母親=CV:桑木栄美里<シーン1/1995年3月:高浜市の雛めぐり>■SE〜子供雛行列の賑わい「行ってくるね!」艶やかな装束に身を包んだ少年少女が、町を練り歩く。あれは今から30年前。(※ここはフィクションとして30年前にしたいがリアルにいくなら「20年前」/あるいは「ずうっと昔のこと」)8歳の私は、十二単を身に纏い、こども雛行列の先頭を歩いた。こども雛行列。高浜市吉浜地区で毎年おこなわれている伝統行事。姫、殿、官女、五人囃子、右大臣,左大臣、3人の仕丁の15人が縦一列になって吉浜の町をゆっくり進んでいく。”ルイ、この先ずう〜っと健やかに育っていってね”両親の思いを背負って、私は”いきびな”になった。第一回目のこども雛行列。この日の光景は、いつまでも記憶から消えることはないだろう。<シーン2/2025年2月:名古屋市の有名デパート企画広報室>■SE〜会議室の雑踏「今度の催事コンセプトは”弥生〜ひいなの目覚め”です」自信満々でエミリがプレゼンする。エミリは、私の部下。名古屋市内の大手デパートにある企画広報室が私たちの職場だ。今日は、月1回の企画会議。10階に設けられた催事フロアで毎月季節に合った特別展を開いている。今年からエミリが中心となってその企画をプロデュースしていた。「ひいな、というのは日本古来の人形遊びに由来する言葉。雛人形の歴史や文化を通じて、昔の日本の美を紹介しようと思って。もちろん雛祭りにまつわるグルメも」「具体的には?」「まず、「ひいなの美と変遷」と題して、パネル展をおこないます。昔の歴史絵巻から江戸時代の浮世絵まで」「ふうん。それから?」「実物も展示したいと思っています。古典雛とか。徳川美術館なら以前も問い合わせしてるから借りられるかも」エミリは部長の私に臆せず、毅然とした態度で提案する。ほかのスタッフはエミリより年上が多いけど、結構みんな私に距離を置いてるのよね。そりゃまあ・・34歳。独身。企画広報部長。スキルも実力もあってストイック。って先入観があるからしかたない。いまだにおひなさまに憧れを持つ精神乙女だなんて誰も想像だにできないだろうし、ふふふ。「あと、いま話題の福よせ雛を集めるのはどうでしょう?役目を終えた雛人形ということで物語も作って。SDG’sにもなりますよね」「なるほどね。で、あとは?」「グルメですね。大丈夫でよ。京都「亀屋良長」(かめやよしなが)の焼きメレンゲ。東京・神田「すし定」のデカ盛りチラシ寿司。極め付けはお隣・桑名から、はまぐりのお吸い物。有名料亭に出ばってもらってイートインできるようにします。どうですか?」「うん。いいんじゃない。美味しそうだし。でも、ちょ〜っと引...
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    15 mins
  • まちのあかり〜80年前に街灯の下で出会ったアメリカ兵と戦災孤児の奇妙な友情物語
    Jan 20 2025
    ・主人公/ユウジ5歳。戦災孤児(※物語のなかで名前は出てきません) 1945年12月。終戦の年、灯火管制が解除され、暗闇を照らす街灯の光を見つめながら、ユウジは戦争が終わったことを実感していた・・・(CV:山崎るい) 【ストーリー】 <シーン1/1945年12月:終戦後の吉浜>※モノローグはユウジ。五歳児の少年声もしくは女性が出す老爺のイメージ/ユウジの喋り方は戦災孤児らしく声は子供だが口調は大人びている ■SE〜海辺の音/街灯がジリジリと音を立てる 「とうちゃん、かあちゃん・・」 1945年12月。 終戦から4か月。 灯火管制が解除された夕暮れの高浜。 5歳のオレは、粗末な釣竿と釣り糸を垂らす。 ハゼでもタコでもいいからなんかかからんかなあ。 今日も釣れんとどもならん。 もう2日、お腹になんも入れていないし。 締め付けられるような空腹感。 街灯の小さな灯りの中で幸せだった日々を思い浮かべていた。 とうちゃんは戦争にいき、戦死。 かあちゃんは名古屋の工場で空襲にあい、命を落とした。 ぼっちのオレをみんなは戦災孤児と呼ぶ。 かろうじて立っているような街灯。 海辺の砂利道を照らす裸電球。 ジリジリと音を立てて点いたり消えたりを繰り返す。 淡い灯りの中でとうちゃんとかあちゃんの笑顔が、浮かんでは消える。 そのとき、誰かが、肩を叩いた。 『ハロー』(ボイスNo.911797) 天を突くような、のっぽのアメリカ兵がオレを見下ろしている。 驚いて釣竿を放り投げ、立ち上がる。 こいつらが、とうちゃん、かあちゃんを・・・ アメリカ兵は、睨みつけるオレを見て、両手をひろげ、歯を見せた。 たどたどしい日本語で話しかけてくる。 こいつは豊橋の駐屯地からきたGHQの兵士。 名前は、トム。 自分は日本語ができるから、通訳として日本(にっぽん)にきた。 なんで日本にきたのかというと、日本の非武装化、民主化、治安維持だという。 そんな難しいこと言われても、よくわかんない。 オレは横を向いて無視してたけど、トムは前に回り込んできてしゃべる。 根負けして座りなおすと、今度はオレの横に座った。 うわ、座ってもでっかいじゃん。 お相撲さんよりおっきいんじゃんか。 トムはGHQのジープに乗って、高浜の瓦工場を見に来たらしい。 そのあと、町の中をぶらぶらしてたら、オレを見つけたんだって。 街頭の裸電球に2人の姿がぼんやりと浮かぶ。 人が見たらなんと言うだろうな。 オレまた村八分かなあ。 ま、いいや。どうせ、誰も食べもんくれるわけじゃないんだし。 なんて考えてたら、お腹がぐう、と鳴った。 トムはまた、両手をひろげて、オレに何かを差し出した。 お?くんくん(擬音)。 これが噂の「ギ・ミ・チョコレイト」か。 食べてみん、と言われて、恐る恐る口に入れる。 ん?なんだこの味? はじめて食べる味・・うまい。 知らんかったけど 「甘い」というのは、こういうのをいうんだろうな、きっと。 うすあかりの中で、オレはトムの上着に目がいく。 でっかいポケットが不自然に膨らんでいた。 オレの視線を見て、トムはポッケからなにかをとりだす。 それは・・・一冊の本。 表紙の中で、黄色い髪の少年が空を見上げている。 「え、なんだん?」「リル・プリン」? なんのこっちゃ。 っていう顔をしてたら、トムがまた話し出す。 これは小さな王子さまが出てくるお話。 フランスという国の作家が書いた童話だ。 息子への贈り物にするんだと。 日本に配属される前、 ニューヨークという町に住む友達に頼んで、買ってきてもらったらしい。 トムに言われるまま、ペラペラと本をめくる。 ああ、英語だし、なんて書いてあるかさっぱりわからん。 でもたまに絵が描いてあるな。 挿絵? ふうん、そう言うんだ。 文字なんてどうでもいいから、挿絵だけを見ていくと、 変わった男の絵が現れた。 長い棒を持って高いところの行燈に火を点してるのか? なんだ?これ? 点灯夫? 毎晩街灯に灯りをともしていく男だげな? はあ?ヒマなんだな。 とは言いつつ、オレは点灯夫の挿絵にひどく興味を引かれた。 オレとトムの頭の上には、挿絵のようにハイカラじゃない 裸電球の街灯が...
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    19 mins
  • 20年前の私へ〜40歳の自分が20年前にタイムリープしたら20歳の自分に会ってしまって未来を変えることことになる話
    Jan 15 2025
    愛知県高浜市を舞台にしたボイスドラマです(CV:山崎るい) 【ストーリー】 <シーン1/2025年:いきいき広場の建物内> ■SE〜いきいき広場の環境音 「陶芸アーティストが祝辞ゲスト〜!?」 思わず、エキセントリックな声が出てしまった。 私は、高浜市の施設で働く職員。 今年は文化スポーツグループのお手伝いで 「20歳のつどい」の開催準備を手伝っている。 まあ、高浜市なんだから、別に陶芸家が祝辞を述べたって なんの不思議もないんだけど。 いや実は私、20年前に陶芸家のタマゴと付き合ってたんだよね。 まさか、その彼じゃあないでしょうけど、ドキっとするじゃない。 この20年間で一番驚いたかも。 ビビったときのクセで、思わず目の上のホクロをさわる。 もう・・ ずうっと「死なない程度に生きて」きてるっていうのに。 とにかくもう、考えないようにしよう。 って言っても仕事だから、情報はどんどん入ってくる。 どうもゲストは、海外で地味に活躍している陶芸アーティストらしい。 で、高浜出身。そりゃそうよね。 ■SE〜高浜港駅前の環境音(雑踏) ふう〜。 外へ出て、深呼吸。 気分を変えようと、自販機でお茶を買ったとき、 ふと目の端になにかが映った。 横断歩道を高浜港駅の方から歩いてくる・・・おばあちゃん? ちょっとヨタってるけど、大丈夫かしら? 考えるより先に足が動く。 そこへ、駅のロータリーから猛スピードで車が突っ込んできた。 「おばあちゃん!あぶない!」 ■SE〜急ブレーキの音 とっさにおばあちゃんを庇い、地面に受身の姿勢で倒れる。 瞬間、目が合った。 あれ、このひと、どこかで会ったことあるかも・・ そう思っているうちに、意識が遠のいていった・・・ <シーン2/2005年:「成人式」直前の会場(衣浦グランドホテル)> ■SE〜公民館の環境音/「成人おめでとう!」の声 『大丈夫ですか?』 「はい・・・ありがとうございま・・」 えっ? ここどこ? 高浜港駅じゃない。なんか、記憶にあるような・・ 『歩けますか?』 「あ、ああ、はい・・・だいじょう」 「え・・・あなたは・・・?」 『はい、今から成人式なんです』 わ、わ、わたし〜っ!? お気に入りの椿の振袖。 気が強そうな表情も、目の上のホクロも。 あ〜ホクロさわってるし。 ビビってんのか、私に!? 落ち着け。落ち着け。 かんばん。かんばん・・入口の看板。 2005年・・高浜市成人式? え〜!? じゃあここは衣浦グランドホテル〜!? 20年前にタイムリープしたってこと? ボイスドラマじゃあるまいし。 『ホントに、大丈夫ですか?』 「今日、二十歳の集いなの?」 『いえ、成人式です』 そうか。 でもなんで? 私が20年前に召喚されたのはなぜ? ■SE〜ハイヒールの足音 と、そこへ駆けてきたのは・・ 「ママ!?」 『ママ!』 『え?』 「あ、いや別に・・どうぞ」 『ママ、来なくてもいいって言ったでしょ』 『一生に一度の成人式?』 『ふん。成人式じゃなくたって、今日も明日も、一生に一度よ』 いや、2度目なんだけどな・・ そっか、私、20年前から、ママとうまくいってなかったんだ。 え?どうしてだっけ? 『私、成人式終わったら、彼の工房へ行くから』 『当たり前じゃない!だって陶芸家になるんだもん』 『冗談でもないし、寝ぼけてもない!』 ・・そうだった。 私、短大出たら陶芸の道へ進もうと思ってたんだ。 『別に反対されたって、関係ないから』 そりゃ反対するよねえ。せっかく大学で介護福祉士の資格までとったのに。 それに、陶芸のセンスなんてまったくないでしょ、あんた・・・ってか私。 『とにかく帰ってよ。私、ひとりで式に出る』 あーあー。 さっさと行っちゃって。 しょうがないなあ。 なんか単なるわがままじゃん。ガキっぽい。 でも、これ、私の選択? だった・・よね・・たしか。 残されたママ、どうしたんだろう。 え? 涙!? やだ。やめてよ、ママ。 思わず、つい、声をかけてしまった。 「あのう・・」 『え?・・はっ・・』 「二十歳の集い・・じゃなくて、成人式の付き添いですか?」 『あ、はい・・』 つい声かけちゃった・・どうしよう。 『でも、ちょっと娘と言い...
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    18 mins

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