• 《1276》透析医学会講演、フェンタニル、老年医学会『立場表明』ほか
    Jul 2 2025
    【今週の興味シンシン医療ニュース】 ・透析学会での講演がNHKニュースに!・フェンタニル、日本が関与!?・老年医学会も「立場表明」・電子処方箋さらに後ろ倒しに…https://note.com/naikaitakeo/n/n2451200f09feこの放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康  #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)* **はじめに** * 内科医の武雄氏が、医療に関する最新ニュース4本を解説。今回は「透析医療の報道」「フェンタニル問題」「老年医学会の見解」「電子処方箋の現状」がテーマ。* **ニュース1:透析医学会の講演がNHKで報道** * **概要**: 6月29日のNHK関西NEWS WEBにて、先週末に開催された透析医学会の講演がニュースとして取り上げられた。 * **内容**: 記事では「透析患者の終末期医療を考える講演会」と題され、透析を受けていた夫を看取った作家の堀川さんが、自身の体験をもとに病気の苦痛を和らげる「緩和ケア」の充実を訴えた内容が紹介された。 * **補足**: この講演は透析医学会全体ではなく、その中の一つの特別講演。記事には講演の一部を切り取った動画や、大会長である大阪大学の猪阪善隆先生のコメントも掲載されており、現地の様子がうかがえる。* **ニュース2:合成麻薬「フェンタニル」の不正流通問題** * **概要**: 6月26日の日経新聞が、合成麻薬フェンタニルを米国へ不正輸出する中国の犯罪組織が、日本を経由地としていた疑いをスクープ報道。その後、駐日米大使もSNSで懸念を表明するなど、大きな問題となっている。 * **医療現場からの視点**: フェンタニルは、医療用麻薬として非常に重要な薬であり、特にがん治療などの緩和ケアには不可欠な存在。その一方で、医師の厳格な管理下でなければ致死的な危険性を持つ。 * **問題の核心と懸念**: 米国で社会問題化しているフェンタニル乱用問題の流通経路に日本が関与していたことは、国際問題にも発展しかねない。しかし、この報道によって、医療で正規に使用されるフェンタニルまでが危険視され、必要な治療を受けている患者が不安になったり、使用をためらったりしないかが懸念される。報道機関には、緩和ケアに関わる医療者の視点も取り入れた、バランスの取れた情報発信が求められる。* **ニュース3:日本老年医学会が「立場表明」を改定** * **概要**: 6月27日、日本老年医学会が「人生の最終段階における医療・ケアのあり方についての立場表明」を2012年以来、11年ぶりに改定した。 * **改定の骨子**: 「全ての人は最後まで最善の医療及びケアを受ける権利を有する」と明記。病気や障害の種類を問わず、苦痛を和らげる「緩和ケア」を一層推進すべきとし、治療やケアの選択は「本人の満足」を基準にすべきだと訴えた。 * **重要な概念**: 現代医療でも治せない病気や老いがあることを前提に、「キュア(治療)」から「ケア(支える)」への視点の転換を促す内容。病気を治すことだけでなく、QOL(生活の質)をいかに維持・向上させるかが重要であるという考え方を示している。* **ニュース4:電子処方箋の導入目標を後ろ倒し** * **概要**: 政府は、医療機関における電子処方箋の導入目標を、当初の計画から大幅に後ろ倒しにし、「2030年までにほぼ全ての医療機関で導入」するという新たな目標を設定した。 * **背景と原因**: 医療現場での導入が全く進んでいないのが実情。その原因として、システムの使い勝手の悪さが挙げられる。特に、医師が電子処方箋を発行するために必要な「HPKIカード」の取得や、マイナ保険証の対面確認が前提となっているシステムは、オンライン診療などでは実質的に利用できず、普及を妨げている。 * **所感**: 導入が進まないのは当然の結果。目標を5年も先延ばしにする形となったが、システムが止まっていないだけ良いと捉...
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  • 《1273》透析医学会に参加して思ったこと
    Jun 29 2025

    この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!

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    ■AI要約(誤字はご勘弁ください)

    以下は、動画「第68回日本透析医学会に参加してきました!」を約1000文字で要約したものです。


    ### **第68回日本透析医学会 学術集会・総会 参加報告**


    内科医タケオ氏が、2023年6月27日から29日にかけて大阪で開催された「第68回日本透析医学会学術集会・総会」に参加した際の報告をフリートーク形式で語りました。以下にその内容を要約します。


    * **学会の概要と特徴**

    * 日本透析医学会は、透析関連では日本最大規模の学会で、数万人が参加します。

    * 今回は大阪大学の井坂教授が大会長を務め、大阪国際会議場を中心に複数の会場で開催されました。

    * 大阪・関西万博との連携が色濃く、万博のシグネチャーパビリオンを制作した専門家による特別講演が行われるなど、万博色が強い活気のある学会でした。


    * **特に印象的だった3つのトピック**


    1. **患者・家族参加(PPI)の重要性と進展**

    * タケオ氏が以前から要望していた「患者・家族の声を聴く」というセッションが初日に設けられ、非常に有意義だったと高く評価しました。医療従事者と患者・家族では見えている世界が全く違うことを再認識し、このような当事者参加(PPI: Patient and Public Involvement)の取り組みが、研究だけでなく学会や情報発信の場でも重要だと強調しました。

    * また、話題の書籍『透析を止めた日』の著者であるノンフィクション作家・堀川惠子氏の講演も行われました。会場は超満員で立ち見が出るほどの盛況ぶりで、このテーマへの関心の高さがうかがえました。


    2. **サイコネフロロジー(精神腎臓病学)への関心の高まり**

    * タケオ氏自身も演者として「サイコネフロロジーの診療ガイドを現場でどう使うか」をテーマにしたセッションに登壇しました。

    * 透析医学会でこのテーマが扱われるのは5年連続となり、年々注目度が上がっていることを実感したと述べました。

    * このセッションの特徴は、医師だけでなく看護師や臨床心理士といった多職種の専門家が登壇し、多角的な視点から議論が展開された点です。診療ガイド自体も多職種の協力を得て作成されており、その理念が反映された形となりました。

    * 来月(※動画収録時点)には「サイコネフロジー学会」が大阪で開催されることも宣伝し、この分野のさらなる発展に期待を寄せました。


    3. **高齢者腎不全と終末期医療に関する議論の深化**

    * 長年学会に参加する中で、年々「高齢者」や「終末期」の腎不全患者にどう向き合うかというテーマへの関心が高まっていると感じていると述べました。

    * 透析導入患者自身の高齢化を背景に、関連する講演やポスター発表の会場はどこも満員で立ち見がでるほどであり、現場の医療者の関心の高さを物語っていました。

    * 特に、透析や腎移植といった腎代替療法をあえて行わない「保存的腎臓療法(CKM: Conservative Kidney Management)」という選択肢が現場で増えており、そうした患者への医療や緩和ケアをどう提供していくかが、腎不全医療に携わる者にとって喫緊の課題となっていることを再確認しました。


    * **おわりに**

    * セッション後、ラジオのリスナーから「心身健康ラジオを聴いています」と直接声をかけられ、非常にありがたく、励みになったと感謝を述べました。

    * 専門家も聴いているということで、今後も気を引き締めて情報発信を続けていきたいという思いを新たにしました。

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  • 《1272》generalistとspecialistのはなし
    Jun 28 2025
    【本日のご質問】 1252回の放送のアフタートーク中に「高齢者に関しては大学病院で専門家同士が診るのはあまりよくない」と発言されてますが(15分30秒辺り)大学病院は乳幼児から成人まで幅広い年齢の患者さんが通われています。高齢者以外の患者さんは専門家同士診てもらうのは大丈夫なのでしょうか?発言された、専門家同士診るのがよくないのは、どうあまりよくないのか、もうちょっと詳しく知りたいです。よろしくお願いいたします🙇‍♀️参考)《1252》オンライン診療と大病院信仰の誤解を解く🙅https://stand.fm/episodes/683f6002e9866cfef97e2608この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康  #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)以下に、音声の内容を1000文字程度の箇条書きで要約します。### 専門家が見るのが良くない? 総合診療の重要性#### 質問の要旨* 第1252回の放送で「高齢者に関しては大学病院で専門家同士が見るのはあまり良くない」と発言していたが、その理由は何か。* 高齢者以外の患者の場合は、専門家に見てもらうのは問題ないのか。* 「あまり良くない」とは具体的にどのようなことか。#### 回答の基本姿勢* あくまで個人的見解とした上で、現在の日本の医療、特に医師は「専門家が多すぎる」と考えている。* 専門家(スペシャリスト)に対して、患者全体を診る「総合診療医(ジェネラリスト)」の重要性を強調。* 自身も専門医の資格を持つが、根底にあるのは「何でも見られる医者になりたい」というジェネラリストとしてのマインドである。#### なぜ高齢者は専門分化診療が良くないのか* **理由1:多疾患併存(マルチモビディティ)** * 高齢者は、心不全、糖尿病、骨粗鬆症、がんなど、複数の病気を同時に抱えていることが非常に多い。* **理由2:専門分化による弊害「ポリファーマシー」** * 各疾患の専門医が、それぞれの治療ガイドラインに沿って最適な治療を行うと、処方される薬の数が膨大になる「ポリファーマシー」という問題が起こる。 * これにより、薬同士の飲み合わせ(相互作用)や、患者自身の服薬管理が困難になるなどの不利益が生じやすい。* **理由3:患者全体のバランスが崩れる** * 個々の病気に対する治療は正しくても、患者さん「全体」として見たときに、治療のバランスが崩れてしまうことがある。 * 例えるなら「エンジンは最高性能だが、ブレーキもハンドルも効かない車」のような状態。特定の臓器だけを高度に治療しても、全体として良い結果につながらない。 * 専門分化が進むと「病気を診て人を診ず」という状況に陥りやすくなる。#### 理想の医療と総合診療医の役割* 特に複数の疾患を抱える高齢者に対しては、総合診療医やかかりつけ医が司令塔となり、患者全体の身体的・心理的状況を把握し、各治療のバランスを調整することが理想的。* 病気(臓器)だけを見るのではなく、生活背景や価値観も含めた「人」として患者を診る視点が極めて重要になる。#### 高齢者以外の患者について* 高齢者以外でも、本当に「超専門医」でなければ診られない病気は実は限られている。* **緩和ケアの例:**「基本的な緩和ケア」は全ての医師が提供できるべきものであり、神経ブロックなど高度に専門的な治療が必要な場合にのみ、専門医が介入するのが望ましい形。* **心療内科の例:**同様に、多くの診療科で遭遇する心身症に対して、各科の医師が心療内科的な対応ができるのが理想。#### 結論* 専門家による診療が悪いわけではないが、複数の問題を抱える患者には、全体を俯瞰してバランスを取る「総合診療」の視点が不可欠である。* 専門家(スペシャリスト)の役割も重要だが、それと同時に、患者全体を診る総合診療医(ジェネラリスト)の価値がもっと社会に...
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    10 mins
  • 《1271》一週間の放送の振り返りと怒涛のコメント返し☝️
    Jun 26 2025

    今週もたくさんのコメントありがとうございました!

    以下の宿題提出お願いします!

    (質問も大歓迎です←マジ大事!! コメント返しは質問を優先的に取り上げますが、全ての質問に回答できない可能性があることはご了承ください。また【質問】と入れておいていただけると見逃しが少ないです)


    ぜひとも使っていただきたい「たけお2号」

    内科医たけお(2号)に興味シンシンに聞いてみよう☝

    https://chatgpt.com/g/g-680191c357a48191b476839e3368d6c2-nei-ke-yi-takeo-2hao-nixing-wei-sinsinniwen-itemiyou



    《宿題》今週の一番良かった放送の数字を出来れば理由と共に記入ください!

    例)1134


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    《AI要約》誤字はご容赦!

    以下に、ラジオ番組の内容を箇条書きで要約します。


    ### **内科医武田の心身健康ラジオ:週次振り返り(第1266回~1270回)**


    この放送は、内科医の武田先生が1週間の放送内容を振り返り、リスナーからのコメントに答える週次まとめです。


    * **概要**

    * 毎週金曜日に、1週間の放送の振り返りとリスナーからのコメント返しを実施。

    * 今週は5本の放送(第1266回〜1270回)を対象に、その内容と反響を紹介。


    * **第1266回:先週の放送振り返り**

    * 腎不全の緩和ケア、OTC類似薬、起立性調節障害といったテーマを振り返りました。

    * リスナーから多くのコメントや、番組企画である「宿題提出」が寄せられ、感謝を述べました。


    * **第1267回:書籍『みんなの診療内科の使いかた』紹介**

    * 武田先生自身が執筆した単著書籍を紹介。

    * リスナーからは発売への祝福や購入報告が多数寄せられ、書籍は専門家向けとしつつも、一般の方の関心にも感謝しました。

    * 過敏性腸症候群に関するリスナーの悩みに触れ、放置せず治療を受けることの重要性を解説しました。


    * **第1268回:「機能性低血糖症」への注意喚起**

    * 「機能性低血糖症」という病名を掲げる一部の医療機関に対し、科学的根拠の観点から注意を促す内容でした。

    * リスナーからは「紛らわしい名前に騙されそう」「注意喚起ありがとう」といった共感の声が寄せられました。


    * **第1269回:医療監修の裏側**

    * ドラマや書籍における医療監修の実態について解説。フィクションと医学的正確性のバランスの難しさについて語りました。

    * リスナーからは「ドラマの監修者をつい見てしまう」という共感や、手塚治虫の『ブラック・ジャック』の監修はどうだったか、といった質問が寄せられました。


    * **第1270回:今週の医療ニュース**

    * **病院食の米不足**:全国的な米不足が病院や介護施設の食事提供に影響を与えている現状を解説。リスナーからも、介護施設の現場で米の確保に苦労したという実体験が共有されました。

    * **イギリスの安楽死法案**:日本では議論が十分でない安楽死について、まずは緩和ケアの体制を充実させることが先決であるとの見解を示しました。

    * **睡眠服の登場**:最新の睡眠グッズ(リカバリーウェア)のトレンドに触れ、その効果については科学的根拠を慎重に見極める必要があると述べました。


    * **まとめ**

    * 1週間を通じて寄せられた多くのコメントやSNSでのシェアに対し、改めて感謝を伝えました。

    * 最後に恒例の「心身じゃんけん」で番組を締めくくりました。

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    15 mins
  • 《1270》病院食のお米🍚、英国の安楽死法案、睡眠服爆誕⁉️ほか
    Jun 25 2025
    【今週の興味シンシン医療ニュース】 ・病院でも米🍚が…・英国下院で”安楽死”容認法案可決・高齢者に慎重に使うべき薬・睡眠服ついに爆誕⁉️https://note.com/naikaitakeo/n/n54c9b4d3b186この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康  #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)### 内海武雄の心身健康ラジオ:今週の興味津々医療ニュース内海武雄医師が、今週話題となった医療関連のニュース4本を厳選し、専門家の視点から解説します。#### 1. 病院食のお米が高騰、供給難に* **ニュース概要**: 信濃毎日新聞の記事によると、米不足と価格高騰の影響で、病院が患者に提供するご飯の確保に苦慮しています。長野県内のある病院では、卸売業者から米を調達できず、職員が小売店に買いに走る事態にまで発展しました。* **問題の深刻さ**: 病院食において米は、飲み込みやすい「おかゆ」に調理できるため、特に高齢者や嚥下機能が低下した患者にとって、パンやパスタでは代替が難しい重要な食材です。* **医師の解説**: これは非常に深刻な問題です。もともと病院食は採算性が悪く、多くの病院が外部委託に頼っていますが、その委託業者も材料費高騰のあおりを受けていました。今回の米不足は、その状況に追い打ちをかける形となり、医療現場に大きな影響を与えています。病院食のあり方という長年の課題が、より一層浮き彫りになりました。#### 2. イギリス下院、安楽死容認法案を可決* **ニュース概要**: 毎日新聞やNHKによると、イギリス下院で、終末期の患者が自らの意思で死を選ぶことを認める法案が可決されました。この法案はイングランドとウェールズを対象とし、「余命6ヶ月未満と診断された成人」など、非常に厳格な条件下でのみ適用されます。* **医師の解説**: 日本ではなかなか議論が深まらないテーマですが、個人的には議論は大いにすべきだと考えています。しかし、緩和ケアを提供する立場から見ると、安楽死を議論する前に、まず「十分な緩和ケアが提供されているか」という検証が不可欠です。臨床現場で患者さんが「死にたい」と口にする背景には、痛みなどの苦痛が十分に緩和されていないケースが少なくありません。まずは苦痛の緩和を最優先で考えるべき、というのが私の立場です。#### 3. 高齢者に慎重な投与を要する薬のリスト改訂* **ニュース概要**: 毎日新聞によると、日本老年医学会が「高齢者に慎重な投与を要する薬」のリストを約10年ぶりに改訂しました。主に75歳以上を対象とし、糖尿病や不眠症の治療薬などについて、転倒や食欲低下といった副作用のリスクが、薬の効果を上回る可能性があると指摘しています。* **医師の解説**: 高齢者は複数の病気を併せ持つ(マルチモビディティ)ことが多く、薬の副作用が複雑に出やすくなります。長年服用している薬であっても、後から新たなリスクが判明することもあります。患者さん自身も、そして我々医療者も、薬に関する知識を常にアップデートし、漫然とした処方を避ける姿勢が重要です。#### 4. 大阪・関西万博に「睡眠服」が登場* **ニュース概要**: GIGAZINEの記事によると、心拍を測定し、音声や光の明滅によって快適な睡眠環境を即座に構築するという「睡眠服」が、大阪・関西万博の会場で期間限定(6月24日~7月7日)で展示されます。* **医師のコメント**: 宇宙服のようなユニークな見た目ですが、本当に一瞬で眠れるのか興味深いです。着用体験のオンライン予約も可能とのことなので、万博に行かれる方はぜひ体験して、感想をシェアしてほしいと思います。
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    11 mins
  • 《1269》大暴露回⁉️医療監修の裏側お話ししちゃいます☝️
    Jun 24 2025

    【本日のご質問】

    最新刊で漫画アンサングシンデレラトランスジェンダーの診察がテーマでした。問診票の書き方、トイレはどうするか?等等とても勉強になりました。この漫画では医療監修で医師の名前が記載されていましたが監修って具体的にどんなことをするのでしょうか。宜しくお願い致します


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    #医療 

    #健康  

    #スタエフ医療部


    ■AI要約(誤字はご勘弁ください)

    以下に、動画の内容を1000字以内で箇条書きで要約します。


    ### 内科医たけの心身健康ラジオ:医療監修の仕事内容について


    * **質問の概要**

    * 漫画『アンサングシンデレラ』でトランスジェンダーの診察がテーマになっており、医療監修の医師名が記載されていた。

    * この「医療監修」とは、具体的にどのような仕事をするのか?という質問。


    * **医療監修の基本的な役割**

    * 漫画、ドラマ、映画、書籍といった医療系の制作物において、医学的な内容が正しいかどうかを専門家としてチェックし、アドバイスする仕事。

    * 医療者自身が制作する場合は監修を入れないこともありますが、漫画家など非医療者が制作する場合は、基本的に専門家による監修が入ります。


    * **監修のレベルは様々**

    * 監修のやり方や厳しさは、案件や監修者によって大きく異なります。

    * 形式的に名前を貸すだけの「甘々」なものから、細部まで厳しくチェックするものまで多岐にわたります。

    * 動画の話し手(内科医たけ氏)自身は、かなり厳しめに監修するスタイルとのことです。


    * **監修対象による内容の違い**

    * **患者向けの資材(例:CKDのシート)**:

    * 実際に患者さんが使い、病気の正確な情報が求められるため、医学的な正しさを最優先し、厳しく監修します。

    * **創作物(例:漫画やドラマ)**:

    * 物語としての面白さも重要になるため、どこまで医学的な正しさを追求するか、そのバランスを取るのが難しい部分です。


    * **「箔付け」のための監修に注意**

    * 有名な大学病院の教授などが監修者としてクレジットされていることがありますが、これは制作物の権威性を高める「箔付け」が目的の場合もあります。

    * 有名な専門家が監修しているからといって、必ずしも内容が隅々までチェックされ、正確性が保証されているとは限りません。

    * むしろ多忙な有名医師の場合、十分に目を通せていない可能性もあり、肩書だけで判断するのは注意が必要です。


    * **監修への関わり方**

    * 関わるタイミングや形式は様々です。

    * **校正段階**: ある程度出来上がった原稿や脚本をチェックする。

    * **企画段階**: 物語のプロット作りなど、初期の段階からアドバイスを行う。

    * どのタイミングで、どのような形で関わるかによって、監修の面白さも難しさも変わってきます。


    * **監修の報酬について**

    * 報酬は無償から高額なものまでピンキリです。

    * 社会的に意義のあるものだと判断した場合、無償で引き受けることもあるとのこと。

    * 一方で、労力がかかる案件や、内容によっては相応の報酬が発生します。有名な教授などが監修する場合は、かなりの金額が動いていると推測されます。

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